看護師国家試験出題基準は、看護師として必要な知識及び技能として適切な範囲及び水準を明確に示すためたびたび改定されています。
看護師国家試験については、次のように改定されています。
(厚生労働省からの引用)
近年の医療や看護を取り巻く環境の変化に伴い、より重要さが増していると考えられる教育内容に関する項目の精選と充実を図った。
- 薬剤の用法や薬効の理解、緊急時の対応、看護倫理及び看護技術等に関する項目の充実を図った。
- 大・中・小項目のそれぞれの位置付けを再確認し、中項目間あるいは中項目と小項目との整合性を図った。
保健師助産師看護師学校養成所指定規則改正に伴い、平成21年度より適用となる看護基礎教育カリキュラムの改正内容を踏まえて見直した。
看護師については平成24年より従来の看護基礎教育カリキュラムで学んだ卒業者と改正後のカリキュラムで学んだ卒業者が混在することから、両者が同じ看護師国家試験の問題で受験する場合であっても、互いに不利益を被ることがないような内容とした。
必修問題の対象となる基本的知識及び技術は重要であることから、これらの基本的かつ重要な事項を問う問題を強化するための出題数が増加される。
それらに対応するため、出題範囲を拡大することとし、出題範囲の全領域にわたり小項目数の拡大を図った。
特に看護活動の場の拡大や活動内容の多様性、基本的看護技術の充実を念頭に置いた。
新しい生命科学の知識を看護の専門基礎教育に導入するために「生命と恒常性(ホメオスタシス)」を設け、
遺伝学の要素を取り入れた。
さらに、「発生」と「老化」は看護に不可欠な要素と考え、大項目を「生殖と老化」とし、
中項目に「発生」を追加した。
薬物療法を他の治療法から独立させ、薬物療法に対する理解について強化を図った。
また、アレルギー性疾患や自己免疫疾患など、本来は生体にとって有利に作用するはずの免疫応答が逆に生体に害をもたらしてしまう「免疫機能の障害」を追加した。
施設から地域へと看護の役割が拡大していることに伴い、社会保険制度全般と社会福祉法の内容の充実を図った。
また、生活者を取り巻く社会情勢・健康問題等の変化をふまえて、人口構造・就業構造、環境と健康との関連、看護職員の確保・労働に関する視点を追加した。
拡大し多様化してきた看護の役割を踏まえて、看護学と看護実践の基本となる諸概念、基本的看護技術の基礎知識、社会における看護活動と看護の役割について問うこととし、変化を加味して特に小項目の充実を図った。
在宅等療養者には特に残存機能を十分に発揮させ、自立を促していくための看護の重要性を理解し、その能力をアセスメントし、在宅看護計画に反映させていくための基礎的知識の充実を図った。
また、医療機関から引き続き提供されていく看護、幅広い対象者が在宅看護を必要としているという視点から「訪問看護ステーションの理解」を追加した。
成人の生活と健康、成人を援助するときの基本的なアプローチ、機能障害への観察技術、検査や治療に伴う安全管理に関する知識を基盤に、多様な健康問題をもつ患者の看護実践に必要なアセスメント及び看護援助に関する知識、技術を重視した。
さらに、時代の変化に対応した疾患を選択して充実を図った。
高齢者の看護を行うには、高齢者を生物学的、社会学的な変化の中でとらえ、老いて生きる人々の生活とそれをとりまく社会の視点で高齢者の多様性を全人的に理解する必要があるという理解の上に立って、歳を重ねること(エイジング<加齢>)に伴う生活の変化や、老年者に特有な症候・疾患・障害をもつ高齢者とその家族の健康生活を支える看護を実践していくための知識、技術について充実を図った。
「子どもの人権」を意識して全体を見直し、追加修正した。
また、医療の動向から「在宅における子どもと家族の看護」を追加した。
性と生殖に関する健康の視点から、新しい家族の誕生期及び女性のライフサイクル各期にある人々の健康生活を看護するために必要な知識と技術について充実を図り、チーム医療の視点を追加した。
大きく変化する精神保健医療福祉の状況で、看護師には、生物学的、心理学的、社会学的側面及び精神と身体の健康や状況の相関について総合的に判断し、多職種とチームを組んでケアを提供することが求められる。
そこで、精神の健康に関する基本概念と基礎知識、精神疾患の診断・検査と治療、入院患者の権利擁護、精神障害者の包括的リハビリテーションについて充実を図った。
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