◆看護師国家試験科目 精神看護学
看護師国家試験の試験科目である「精神看護学」では、次のようなことが問われます。
- 精神の健康概念とその保持・増進のための看護の基本概念について理解を問う。
- 患者の人権と安全を守り、精神医学の診断・治療を理解した看護実践についての理解を問う。
- 精神障害者の地域生活を支えていくための援助について理解を問う。
そして、精神看護学は合格発表時に合格ラインの点数を公表する相対評価となっています。
それぞれの大項目、中項目、小項目は次のようになっています。
（厚生労働省より）
| 大項目 | 中項目 | 小項目 |
|---|---|---|
| 精神の健康 | 精神の健康 | 精神の健康の概念 |
| 精神障害の第一次予防、第二次予防、第三次予防 | ||
| 心の健康に関する普及啓発 | こころのバリアフリー宣言 | |
| 新健康フロンティア戦略 | ||
| 健康日本２１ | ||
| 精神の機能 | 意識と見当識 | |
| 知的機能 | ||
| 知覚 | ||
| 思考 | ||
| 感情 | ||
| 意欲と衝動コントロール | ||
| 記憶 | ||
| 注意と集中 | ||
| 自我機能 | ||
| 行動 | ||
| 危機（クライシス） | 危機の概念 | |
| 危機介入 | ||
| 危機と予防 | ||
| 発達段階と精神の健康 | 乳幼児期 | |
| 児童・思春期 | ||
| 青年期 | ||
| 成人期 | ||
| 老年期 | ||
| 精神看護の基本概念 | 生物学的側面 | 脳の部位と精神機能 |
| 神経伝達物質と精神機能 | ||
| 脳の脆弱性モデル | ||
| 免疫機能と概日リズム | ||
| 睡眠 | ||
| 心理学的側面 | 精神情緒の発達 | |
| 転移感情 | ||
| 自我の防御機制 | ||
| 集団力動 | ||
| ストレスと対処 | ||
| 適応理論 | ||
| 社会的側面 | 偏見・差別・スティグマ | |
| 施設症 | ||
| 精神の健康を守る行政システム | ||
| 健康増進法 | ||
| 自殺対策基本法 | ||
| 発達障害者支援法 | ||
| 犯罪被害者等基本法 | ||
| 児童虐待の防止法に関する法律 | ||
| 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に 対する支援等に関する法律 |
||
| リエゾン精神看護 | 心身相関と健康 | |
| 身体疾患をもつ人の精神の健康 | ||
| 精神疾患をもつ人の身体の健康 | ||
| 患者と家族の精神の健康 | ||
| 看護職員の精神の健康 | ||
| 看護理論 | 対人関係の看護論 | |
| セルフケア理論 | ||
| 看護援助技法 | 精神症状のアセスメントと援助 | 不安状態 |
| 抑うつ状態 | ||
| 躁状態 | ||
| 幻覚 | ||
| 思考内容と思考の障害 | ||
| 強迫思考・強迫行為 | ||
| 意識の変容 | ||
| 記憶障害 | ||
| 離脱症状 | ||
| 知的機能の障害 | ||
| セルフケアと援助 | 空気・水・食物の十分な摂取 | |
| 排泄物と排泄のプロセスに関するケア | ||
| 体温と個人衛生の維持 | ||
| 活動と休息のバランスの維持 | ||
| 一人でいることと社会的相互作用のバランスの維持 | ||
| 安全を保つ能力 | ||
| リエゾン精神看護の技法 | 支持的面接 | |
| 心身相関の考え方に基づくホリスティックケア | ||
| リラクセーション | ||
| 患者、家族、保健医療福祉の専門職間の連携促進 | ||
| 精神科治療と看護 | 精神疾患の診断基準 | 統合失調症 |
| 気分障害 | ||
| 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害 | ||
| 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 | ||
| 精神作用物質関連障害 | ||
| 人格障害 | ||
| 器質性精神障害 | ||
| 精神遅滞 | ||
| 発達障害 | ||
| 臨床検査 | 脳波検査・脳の画像検査 | |
| 心理検査 | ||
| 脳脊髄液検査 | ||
| 薬物療法 | 抗精神病薬 | |
| 抗うつ薬 | ||
| 気分安定薬 | ||
| 抗不安薬 | ||
| 睡眠薬 | ||
| 抗てんかん薬 | ||
| 症状マネジメント | 服薬自己管理 | |
| 心理教育 | ||
| 精神療法 | 個人精神療法 | |
| 集団精神療法 | ||
| 認知行動療法 | ||
| リハビリテーション療法 | 作業療法 | |
| 芸術療法 | ||
| 生活技能訓練（ＳＳＴ） | ||
| 安全な治療環境の提供と人権擁護 | 患者の権利擁護 | インフォームドコンセント |
| 入院患者の基本的な処遇 | ||
| 精神医療審査会 | ||
| 隔離、身体拘束 | ||
| リスクマネジメント | 病棟環境の整備と行動制限 | |
| 自殺・自殺企図、自傷行為 | ||
| 攻撃的行動、暴力 | ||
| 災害時地域精神保健医療活動 | ||
| 精神保健医療福祉の歴史と法制度 | 精神保健医療福祉の歴史と看護 | 欧米における精神科医療の歴史 |
| 日本における精神科医療の歴史 | ||
| 精神保健医療福祉における看護師の役割 | ||
| 精神保健医療福祉の法制度 | 精神保健及び精神障害者福祉に 関する法律の基本的な考え方 |
|
| 精神保健及び精神障害者福祉に 関する法律による入院の形態 |
||
| 精神保健指定医 | ||
| 保護者 | ||
| 心神喪失者等の状態で重大な他害行為を行った者の 医療及び観察に関する法律の基本的考え方 | ||
| 精神障害者のリハビリテーション | 社会復帰・社会参加の基本 | リハビリテーションの概念 |
| 国際生活機能分類（ＩＣＦ） | ||
| 精神障害者ケアマネジメントの基本的な考え方 | ||
| 長期入院患者の退院支援 | ||
| 保健医療に関する資源の活用と調整 | 保健所、市町村、精神保健福祉センター | |
| 精神科デイケア、精神科ナイトケア | ||
| 訪問看護、精神科訪問看護 | ||
| 福祉に関する資源の活用と調整 | 自立支援医療 | |
| 居宅介護（ホームヘルプ） | ||
| 行動援護 | ||
| 生活介護 | ||
| 短期入所（ショートステイ） | ||
| 共同生活介護（ケアホーム） | ||
| 施設入所支援 | ||
| 自立訓練（生活訓練） | ||
| 就労移行支援 | ||
| 就労継続支援 | ||
| 共同生活支援（グループホーム） | ||
| 地域生活支援事業 | ||
| 精神障害者保健福祉手帳 | ||
| 人的資源の活用と調整 | 保健師 | |
| 精神保健福祉士 | ||
| 作業療法士 | ||
| 精神保健福祉相談員 | ||
| セルフヘルプグループ | ||
| チーム医療 |
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